民事訴訟にかかる弁護士費用はいくら?相場や内訳、ケース別の費用、節約ポイントを徹底解説
訴訟・紛争解決
2025.02.25 ー 2025.03.05 更新

民事訴訟で裁判を起こす際、費用は必ず発生します。特に弁護士に民事訴訟を代行してもらう場合、依頼料として必要なコストは決して安くはありません。
民事訴訟はめったに起こらないため、ほとんどの人は費用がどれくらいかかるか分からないでしょう。実際に裁判に発展する場合、費用は事前に把握しておく必要があります。
この記事では、民事訴訟にかかる弁護士費用の内訳や具体的なサービス、ケース別の費用目安、節約ポイントについて解説していきます。
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無料で相談できる専門家検索はこちらから>>民事訴訟を弁護士に依頼した場合の費用内訳

民事訴訟を提起する場合、弁護士費用が必要になります。弁護士費用の内訳は、以下の通りです。
- 相談料
- 着手金
- 成功報酬(報酬金)
- 実費
それぞれの費用の相場について解説していきます。
相談料
相談料とは、弁護士に法律相談を行う際に支払う費用であり、訴訟を依頼するかどうかを決める前に発生するケースが多いです。
相場としては、一般的に30分あたり5,000円から1万円程度となっています。ただし、法律事務所によって料金体系は異なり、初回の相談を無料とする事務所も増えています。
相談料の金額は、弁護士の経験や事務所の規模、地域によって差があります。都市部では比較的高めに設定されていることが多く、地方ではやや安価な傾向です。また、相談時間が延長される場合、追加料金が発生することもあります。
着手金
着手金とは、弁護士が業務を開始する際に支払う費用で、成功・不成功に関わらず返還されます。
一般的な着手金の相場は、請求額や事案の難易度によって異なります。請求額が300万円以下の場合であれば、着手金はおおよそ10万円から30万円が相場です。
請求額が300万円を超え1000万円以下の場合は、着手金が5%前後となることが多く、50万円程度になることもあります。
また、弁護士によっては最低着手金を設定している場合があり、たとえ請求額が低くても一定額が必要となることがあります。
成功報酬(報酬金)
成功報酬とは、依頼した訴訟が勝訴または一定の成果を得た場合に支払う費用で、着手金とは別に発生します。
成功報酬の相場は、経済的利益の額に応じて異なります。例えば経済的利益が300万円以下の場合、相場はその額の16%程度とされています。300万円を超え3,000万円以下の場合は10%程度、それ以上の高額な請求ではさらに割合が下がることが一般的です。
ただし、これはあくまで相場であり、弁護士ごとに異なる報酬基準を設けている場合もあります。また、和解による解決の場合、成功報酬の割合が若干低く設定されるケースもあります。
実費
民事訴訟における実費とは、裁判を進める上で必要となる各種費用のことで、具体的には訴訟費用や交通費、郵便代などが含まれます。
まず、訴訟費用として裁判所に納める収入印紙代があります。これは請求額に応じて変動し、たとえば100万円の請求なら1万円、500万円なら3万円ほどが必要です。
また、裁判所に書類を送る際にかかる郵便切手代も実費に含まれ、一般的に数千円から1万円程度となります。
さらに、弁護士との打ち合わせや裁判所への出廷に伴う交通費も実費として必要です。遠方の裁判所での手続きが必要な場合、新幹線代や宿泊費が発生します。
民事訴訟における弁護士費用の相場は?

民事訴訟における弁護士費用の相場は、案件の複雑さや争点の多さによって大きく異なります。
比較的シンプルな訴訟であれば、費用は数十万円で済みますが、複雑な事案では数百万円に及ぶこともあります。
また、裁判の進行状況に応じて追加費用が発生するケースもあるため、初回相談の際に詳細な見積もりを取ることを推奨します。近年では、弁護士費用の透明性が求められる傾向が強まっており、一部の法律事務所では公式サイトに料金表を掲載していることもあります。
弁護士費用が高額になりやすいケース
民事訴訟における弁護士費用は、案件の複雑さや訴訟期間の長さによって高額になるケースがあります。特に、医療過誤や建築紛争などの専門的な知識を要する訴訟では、弁護士の労力が大きくなるため、費用が増加しやすい傾向にあります。
また、相手方が大企業や行政機関の場合、対抗するための高度な法的戦略が必要となり、その分のコストが発生します。
こうした状況では、当初の見積もりを超えて弁護士費用が膨らむ可能性があります。さらに、控訴や上告によって審級が増えると、その都度新たな弁護士費用や訴訟費用が発生し、総額が大きくなりやすいでしょう。
訴訟内容ごとの弁護士費用の目安

これまでにも述べたように、弁護士費用は訴訟の内容や規模に影響を受けます。ここでは、以下の訴訟内容ごとの弁護士費用について見ていきます。
- 労働問題
- 離婚問題・男女トラブル
- 遺産相続
- 交通事故
それぞれの訴訟ごとの弁護士費用について解説していきます。
労働問題
労働問題に関する民事訴訟には、以下のようなケースが挙げられます。
- 不当解雇
- 未払い残業代請求
- パワハラ・セクハラによる損害賠償請求
この場合、着手金と成功報酬は以下の通りです。
項目 | 費用 |
着手金 | 請求額の8%〜15% |
成功報酬 | 得られた金額の16%〜20% |
実費 | 数千円〜1万円 |
和解による解決の場合は、若干低めの報酬率が設定されることもあります。
労働審判で解決できない場合、通常訴訟へ移行することになり、その際には追加の弁護士費用が発生する点に注意が必要です。
離婚問題・男女トラブル
離婚訴訟では、以下が主要な争点となり、それぞれの難易度によって弁護士費用が変動します。
- 財産分与
- 慰謝料請求
- 親権争い
この場合、弁護士費用の目安は以下の通りです。
項目 | 費用 |
着手金 | 30万円〜50万円 |
成功報酬 | 獲得した慰謝料や財産分与の金額の10%から20%程度 |
協議離婚や調停で解決できる場合は、20万円から30万円程度の着手金で済むこともありますが、訴訟に発展すると追加費用が発生する可能性があります。
親権争いがある場合は、結果に応じた固定報酬が設定されることもあり、10万円から30万円程度が相場です。
また、不倫やDVなどの男女トラブルに関する訴訟では、慰謝料請求や接近禁止命令の手続きが必要になることがあります。
遺産相続
遺産相続に関する民事訴訟を弁護士に依頼する場合、遺産の総額や争いの複雑さによって費用が異なります。
相続人同士の対立が深刻な場合や、不動産や事業資産が絡むケースでは、訴訟が長引き、費用が高額になりやすい傾向があります。
各項目の費用相場は、以下の通りです。
項目 | 費用 |
着手金 | 請求額の5%から10%程度 |
成功報酬 | 獲得した遺産額の10%から15%程度 |
実費 | 不動産鑑定:10万円〜30万円公正証書遺言の取得、戸籍収集:数千円〜 |
相続放棄や遺言の有効性を争う訴訟では、手続きの内容によって20万円から50万円程度の着手金が必要になることもあります。
また、遺産分割協議で和解に至った場合は、報酬額が若干低くなるケースもあります。
交通事故
交通事故に関する民事訴訟を弁護士に依頼する場合、加害者側との示談交渉、損害賠償請求、後遺障害認定の争いなどが訴訟の対象となります。後遺障害が残る事故や高額な賠償請求を行うケースでは、弁護士費用も高くなる傾向があります。
交通事故の場合の訴訟にかかる弁護士費用は、以下が目安となります。
項目 | 費用 |
着手金 | 請求額の8%から15%程度 |
成功報酬 | 獲得した賠償額の10%から20%程度 |
示談交渉のみで解決する場合、20万円から30万円程度で対応できるケースもあります。また、後遺障害等級の認定が争点となる場合は、等級ごとに固定報酬が設定されることもあり、10万円から50万円程度の追加費用が発生することがあります。
弁護士費用を抑えるコツ

弁護士費用によって訴訟額の数十パーセントが差し引かれるため、十分に資金を準備していないと支払いができなくなるリスクがあります。
そのため、以下のようなポイントを意識して費用を抑えることが重要です。
- 複数の弁護士に相談して料金体系を比較する
- 追加費用が発生するか把握しておく
- 依頼する業務は最小限に留める
それぞれのポイントについて解説していきます。
複数の弁護士に相談して料金体系を比較する
弁護士費用は法律で一律に定められているわけではなく、事務所ごとに異なります。そのため、同じ案件でも費用に大きな差が生じることがあります。
例えば、同じ300万円の請求を依頼する場合でも、着手金が30万円の弁護士もいれば、20万円で対応可能な弁護士もいます。費用を抑えるには、複数の弁護士に相談し、料金を比較することが重要になります。
しかし、費用が安いからといって経験が不足している弁護士を選ぶと、結果的に不利な和解を強いられる可能性があります。そのため、料金だけでなく、実績や対応の丁寧さなども比較し、コストパフォーマンスの高い弁護士を選びましょう。
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追加費用が発生するか把握しておく
弁護士との契約では、着手金や成功報酬のほかに、訴訟の進行に伴い追加費用がかかるケースがあります。これを事前に確認しておかないと、予想以上の支払いが発生し、結果的に負担が大きくなります。
まず、訴訟が長引く場合に追加費用が発生するかどうかを確認します。第一審で決着がつかず控訴や上告をする場合、新たに着手金が必要になることが一般的です。
さらに、証人尋問のための書類取得についても、以下のような費用が追加で発生する可能性があります。
- 証人日当
- 交通費
- 専門家の意見書作成費用
- 公的機関からの書類取得費
これらの実費は案件ごとに異なりますが、数万円から数十万円かかることもあります。
契約前に料金体系をしっかりと確認し、予測できる範囲で総額を把握しておくことで、不意の出費を避けることができます。
依頼する業務は最小限に留める
弁護士にすべての訴訟手続きを任せると安心ですが、その分費用も高額になります。そのため、自分で対応できる部分を整理し、必要な業務だけを弁護士に依頼することで、コストを抑えることが可能です。
例えば、証拠となる書類の収集や時系列の整理を自分で行うことで、弁護士の業務量を減らせます。また、訴訟前の示談交渉を自分で試みることで、費用を最小限にすることも可能です。
訴訟全般の代理ではなく、「書類作成のみ」や「法律相談のみ」を依頼する方法もあります。特定の業務だけを依頼することで、総額を抑えることができます。
まとめ

民事訴訟で必要になる弁護士費用は、訴訟額に応じて変動するケースが多く、数十万円〜数百万円が必要になります。これらの費用は基本的に自己負担となるため、裁判に進むまでに資金を用意しなければいけません。
しかし、費用を節約しすぎると手続きの負担が増えてしまう可能性もあります。また、裁判で有利に進めることも難しくなるでしょう。そのため、基本的には弁護士に依頼することを想定して、弁護士費用を用意してください。
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